
遊びながら野外で算数セミナー
~教室から飛び出すと学びの本質が見えてくる~

@国立オリンピック記念青少年総合センター
「なぜ学ぶのか」が実感できない学習に、子どもたちは意欲を失ってはいませんか?
本セミナーは、教科の枠を超え、「野外という環境」が持つ教育的な力に焦点を当て、園庭や校庭を「最高の学びの場」に変える、シンプルで効果的な実践方法を紹介します。
なぜ、野外で子どもの「学ぶ力」を飛躍させることができるのか?
次期学習指導要領では、「概念の深い理解」と「思考力・表現力」の育成が議論され、算数の勉強も概念として身につけることが重要だと議論されています。そして、概念として算数を身につける上で、体を使っての体験することで自らの力で概念を身につけていくことが大切だと言われていて、そのための学びの場として教室ではなく、野外で最も効果的だと言われています。
1、概念の「実体」を体験する:
抽象的な「数」や「大きさ」の概念も、園庭や校庭などの野外に出て実際に歩いたり、触ったりする遊びの中で、知識が生きた感覚として定着します。
このような野外での活動は、認知科学で示す「概念構築の循環」を意図的に引き起こします。それは、抽象的な記号である数や量に実体を与えるという概念の土台には、身体的な活動という実体験が必要です。これを認知科学では記号接地すると言います。特に、幼児期はこの土台を育成する時期です。
2、「問い」から始まる探究と言葉の力:
そして、子どもはそのような実体験による経験を足がかりに、自ら「なぜ?」「どうなっている?」と問い、仮説と検証の循環(認知科学でいうアブダクション推論)を繰り返すことで、より高度な概念へと自分の力で成長してゆく仕組みを身につけてゆきます。そのためのフィールドとして野外には大きな可能性があるのです。
3、深い学びと意欲の向上:
このような野外での体験は、子どもの好奇心と直結します。この経験が、「自ら学ぶ力(学びに向かう力)」**という最も重要な学習意欲を育み、生涯にわたって学び続ける土台となってゆくのです。
以上の内容を踏まえ、セミナーでは以下のことが学べます。
・スウェーデンの先進事例に学ぶ、野外での具体的な算数活動のアイデア。
・子どもたちの好奇心を活かし、「量」「形」「位置」などの重要概念を野外で扱うための指導
法。
さらに、私たちは今「野外で言語」の翻訳を検討していて、セミナーでは野外を使った言語習得の活動についてもご紹介する予定です。
幼児教育や小学校以上の教育に関わっておられる方々へ
・幼稚園・保育園:の先生には、幼児の好奇心と主体的な遊びを尊重しつつ、遊びの中に
「量」「形」といった概念を子どもたちの自然な関心をきっかけに学んでいく指導法をご
紹介します。
・小学校:に先生へ、抽象的な概念(例:測定、統計)を、「遊びの体験」という原点に立ち
返らせることで、知識の深い定着と活用力を引き出す手法をご紹介します。
野外は「学びの質」を向上させ、「学びに向かう力」を育める最適な場所です。このセミナーを通してその一端をご紹介し、子どもたちが「学ぶことが楽しい!」と思えるような毎日になることを願っています。
多くの方の参加をお待ちしています。
●セミナーで取り上げること:
1)校庭などの野外を使った算数や英語、国語の授業
2)野外を使った授業の効果
3)野外を使った授業を行うときの進め方とその背景となる教育手法
4)日本での実践例の紹介
【日時】2025年12月5日(金) 18 : 00 〜 20 : 00
【場所】国立オリンピック記念青少年総合センター
【定員】20名(先着順)
【参加費】3,000円
【講師】山本幹彦(NPO法人 当別エコロジカルコミュニティー代表)
山本風音(合同会社 ラーニング・アウトドア専門スタッフ)
【内容】第一部・・『校庭などの野外を使った算数・英語の効果と具体的な活動紹介』
第二部・・『北欧の教育から学びの本質を考える』
【使用図書】『遊びながら野外で学ぼう 野外で算数(出版:ラーニングアウトドア)』の内容を紹介しながら
話を進めます。当日、販売も行いますので、ご希望の方は申し込みと一緒にお知らせいただけるご
用意します。
【対象】幼稚園から中学までの教育に関わり、野外での教科学習や幼児の学びに関心のある全ての方
【申し込み】以下の『申込み」から申込みフォームに記入してお申し込みください。
【主催】合同会社 ラーニング・アウトドア、NPO法人 当別エコロジカルコミュニティー
【連絡先】tectec_ee@yahoo.co.jp(NPO法人 当別エコロジカルコミュニティー)まで。
【後援】独立行政法人 国立青少年教育振興機構(申請中)
詳しい持ち物、集合場所はお申込み後にご案内します
