
2015:当別川サイクルパスと地元マップづくり
当別川が石狩川に流れ込む自然再生地区と、廃校になった川下小学校を拠点に、地域の魅力や豊かさを見つめ直していく「ネイチャーセンタープロジェクト」。札幌からほど近い緑豊かな環境を見守りながら、食や農業、人や風土をつなぐ拠点づくりです。地元の人たちと少しずつ話し合いを進めながら、街の人も一緒になって、川下の自然や食を体験するイベントを年1 回続けています。
今年のテーマは「当別川サイクルパス」。去年までは当別川をカヌーで下り、川の中から見える風景を楽しみましたが、今回は視点を変えて、陸の上からこの地域を眺めてみます。サイクリングを楽しみながら、この地域に古くから残る原生林やこの時期が旬のにんじん畑を訪ね、ランチには取れたばかりの野菜や新米を並べて秋の味覚を味わいました。地域の資源や風景のひとつひとつの点を、自転車に乗ってつないでいきます。
日時:2015年10月12日(日) / 天気:くもり / 集合:旧川下小学校(TEC 事務所) / 参加者:16名

![]() 川下小学校から出発この日集まったのは、地元の農家、小学校の卒業生、当別町内や札幌から来た人など、20名の参加者。小さな子ども連れのご家族や大学生もいて、年齢もさまざまです。5~6人のグループごとにインスタントカメラ「チェキ」を持ったら、玄関前で記念撮影をして出発! | ![]() 川村さんの農場と原生林当別川沿いに堤防の道を進むと、一画だけ大きな木が生い茂る場所が見えてきます。この場所は開拓から取り残されたエリアで、農地にはされず古くからの原生林が残っています。こういった場所からも、当時の歴史や文化を伝えていくきっかけになりそうです。 | ![]() 堤防からの風景19線の橋を渡り、当別川の周りをぐるっと1 周するように自転車を走らせます。あいにくの曇り空でしたが、堤防から眺める空の広さはサイクリングをするにはもってこいの風景です。あいの里や札幌の街並みがすぐ先に見えて、街からほど近い豊かな環境を改めて感じることが出来ました。 |
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![]() 俊くんのにんじん畑小学校に戻る途中、地元の農家の川村俊宏くんの畑に立ち寄って、にんじんの収穫をさせてもらいました。「どれでも好きなものを抜いていっていいよ」と言ってくれたので、皆真剣になって土を掘り起こし、一本一本抜いていきます。どれも立派なたくさんのにんじんが、これからお昼の食卓に並びます。 | ![]() 青空ランチ曇り空から一転、気持ちよく晴れ間が射してきたところで、学校の校庭でお昼ごはん。食材は、畑から取ってきたばかりのにんじん、近くの田んぼから取れた新米、じゃがいも、かぼちゃなど、すべて当別産です。今回は素材の味を楽しもうとあまり手を加えず、また昔ながらの薪ストーブも使って皆で暖を取りながら調理しました。自転車をこいで身体を動かした後は、青空の下でゆったりとランチタイムを楽しみます。口の中には秋の旬の味がいっぱいに広がりました。 | ![]() 地元マップをつくろう最後に、当別川を自転車に乗って見たもの、感じたこと、気づいたことを地図に書き込み、「サイクルパス」としてまとめました。「堤防からの眺め」や「収 穫のおもしろさ」、「地元の人 と一緒に楽しむ体験」など、思い思いのこの地域の魅力を地図に貼り付けていきます。 それぞれがカメラで撮ってきた写真からは、空の広さやまっすぐに伸びる地平線にシャッターを切ったようすが伝わります。このプロジェクトを続けていきながら、自分たちで見聞きし感じたことをもとに、ゆくゆくは実際に「地元マップ」をつくり道の駅などで配布しようと考えています。 |
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ふりかえり…
このイベントは実際に参加者を募集して様々な体験をしてもらう前段階の、お試しのツアーとして実施しました。そのため直接意見を聞きながら、少しずついろいろな人たちを巻き込みつつ進めています。今年は自転車に乗って当別川周辺を巡る新しいプログラムでしたが、視点が変わって川下の新たなポテンシャルに気づいた反面、まだまだ可能性や工夫できるところがありそうです。自然再生地区を人が入れるように整備したり、川下小学校の修繕や活用、プログラムづくりや仲間集めなど、これからできること・考えられることはたくさん。
「ネイチャーセンタープロジェクト」は、都市からほど近い緑豊かな田園風景の中、地元の人も街の人も気軽に集まり楽しめる拠点づくりです。少しずつ自分たちができるところから、楽しみながら進めていきます。

主催:NPO法人 当別エコロジカルコミュニティー